リハビリテーション科
リハビリテーション(Rehabilitation)は、ラテン語でRe(再び)ーHabilis(適した、ふさわしい)ーAtion(にすること)から成り立っており、「再び適した状態になる」という意味になります。
日本では「全人間的復権」と評されていて、単なる機能回復だけでなく、障害に関わらず「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要とされており、そのために行われる技術や支援など、すべての活動や考え方を指します。
また、その中でも病院で行われる医学的なリハビリテーションにおいては、その経過から、急性期リハビリテーション、回復期リハビリテーション、維持期リハビリテーション、終末期リハビリテーションの4期に大別され、各期に応じて様々なリハビリテーションが実施されます。
リハビリテーション科では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が患者様一人ひとりに合った治療方針に沿ってリハビリテーションを行っています。
病棟は、回復期リハビリテーション病棟・療養病棟・特殊疾患病棟があり、患者様のけがや病気の状態に応じてそれぞれの病棟の特色を生かしながら、適切な治療を提供しております。
また、退院後も安心して生活が送れるように、外来リハビリ、通所リハビリ、訪問リハビリで、患者様・利⽤者様の⾝体状態や⽣活環境に沿ったリハビリを提供しています。
対象のリハビリテーション
脳血管疾患等リハビリテーション
脳血管疾患や脊髄損傷などの中枢神経系の障害を対象にしたリハビリテーションです。運動機能、言語、認知機能などの回復を目指し、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が専門的な訓練を提供します。患者様の生活の質を向上させ、日常生活への復帰を支援します。
運動器リハビリテーション
骨や関節、筋肉、靭帯などの運動器の障害に対するリハビリテーションです。骨折や関節炎、スポーツ障害などの治療後、運動機能の回復を促進します。理学療法士がストレッチや筋力トレーニングを通じて、日常生活やスポーツ活動への早期復帰をサポートします。
廃用症候群リハビリテーション
長期の安静や活動低下により生じる筋力低下や関節拘縮などの廃用症候群に対するリハビリテーションです。早期の運動介入や、筋力強化、関節の可動域改善を通じて、患者様が自立した生活を取り戻すことを目指します。理学療法士とともに、体力の回復を図ります。
摂食機能療法
摂食や嚥下に障害がある患者を対象に行うリハビリテーションです。言語聴覚士が中心となり、嚥下の訓練や口腔機能の改善を図ります。食事摂取をスムーズにし、誤嚥を防ぐことで、患者様の生活の質を向上させることを目的としています。